社交ダンスで踊るルンバはワルツやタンゴと同じく有名なので、一度は耳にしたことがあるでしょう。しかし実際に社交ダンスのルンバはどういったダンスなのか知らない方も多いと思います。
そこで社交ダンスのルンバの歴史や、ダンスの特徴について紹介していきます。ルンバは初心者向けの社交ダンスなので、これから社交ダンスを始める方は知っておくと良いでしょう。
社交ダンスのルンバの歴史を紹介
ルンバは1900年代にキューバで誕生しました。ただキューバ人がルンバを踊っていたのではなく、当時奴隷としてキューバに送り込まれていたアフリカ系民族です。
奴隷は足枷を付けられていて素早い動きができなかったため、ルンバにはゆったりした動きをするという特徴があります。
その後ルンバはキューバからアメリカへと行って、そこから世界的にルンバが認知されるまでになります。
そして西洋にもルンバのダンスが知れ渡って、ルンバに新しいステップや動きを取り入れました。この時、イギリスの要素を取り入れたものがキューバルンバとなり、パリの要素を取り入れたものがスクエアルンバに分かれたのです。
その後キューバルンバが正式なルンバとされ、現在社交ダンスで踊られているラテンアメリカ種目の一種であるルンバになりました。スクエアルンバについては現在でも踊りますが、マイナーなダンスです。
社交ダンスのルンバの特徴とは
ルンバは社交ダンスの5つあるラテンアメリカ種目の1つですが、その中でもテンポや動きが最もゆったりとしているという特徴があります。ゆったりと動くことで男女のもどかしい恋愛を表現していると言われ、いかに滑らかに動くのかが大切です。
ゆっくりと滑らかに体を動かすのは意外と難しく、上級者向けのダンスとされています。一つ一つの動作を意識すると上達しやすいでしょう。
またルンバはフロア上をくるくる回らないというのも特徴的です。社交ダンスにはラインオブダンスというルールがあって、フロア上を反時計回りに回らなければいけません。このルールがあることによって、競技者同士がぶつかることなく、スムーズにダンスができます。
ルンバにはラインオブダンスがないので競技者同士がぶつかりそうですが、ルンバは基本的にその場でステップを踏みます。そのためラインオブダンスのルールがありません。
そんなルンバにはルンバ・ウォークとオープン・ヒット・ツイストという基本的なステップがあるので知っておきましょう。
ルンバ・ウォーク
ルンバ・ウォークは腰・腕をくねくねさせながら歩く動きです。ルンバの中でも基礎中の基礎とされています。基礎なのでそこまで難しいステップではありませんが、社交ダンスの初心者は苦戦するかもしれないので注意が必要です。
上半身・お尻・足などの動きを一つ一つ意識することで上達しやすいと言われています。ルンバ・ウォークは基礎とされていますが、大事なステップなのでしっかりと習得しましょう。
オープン・ヒット・ツイスト
オープン・ヒット・ツイストは女性から後退するのが特徴的で、女性側が誘うようなステップになっています。この時に姿勢を崩すと格好が付かないので、体感や重心を意識しながら踊るのが優雅に魅せるコツです。
オープン・ヒット・ツイストも基礎的なステップとされいています。そのためルンバを始める方はオープン・ヒット・ツイストから習い始める方が多いようです。
ルンバにはルンバ・ウォークとオープン・ヒット・ツイスト以外にも複数のステップがありますが、最初はこのどちらかを踊ることになるでしょう。
スクエアルンバとキューバルンバの違いとは
ルンバはスクエアルンバとキューバルンバに分かれますが、社交ダンスで踊るのはキューバルンバです。
2つのルンバにはこういった明確な違いがありますが、その他にもステップが異なります。スクエアルンバでは文字通り四角を描くように踊ります。身近なダンスで言うとボックスダンスのイメージが近いでしょう。
キューバルンバは男女が離れたり近づいたりを繰り返して愛を表現するダンスです。男性は力強く、女性はしなやかに動くのが特徴で、特に女性がセクシーに見えるので人気があります。
このようにスクエアルンバとキューバルンバでは、名前が似ていますが別物です。社交ダンスをする方は基本的にキューバルンバをしますが、機会があればスクエアルンバを踊ってみるのも良いでしょう。
まとめ
社交ダンスのルンバが誕生したのはキューバです。そこからヨーロッパにルンバが普及して、現在では社交ダンスの一つとして踊られています。
そしてルンバはゆったりした動きで、男女の恋愛を表現するという大人のダンスです。またダンス中はフロア上をくるくる回らず、その場で踊るという特徴があります。
ルンバでは特に女性がセクシーに映えるので、ルンバを踊ればワンランク上の色っぽさを魅せることができるでしょう。